相談者の情報通り、携帯電話は電源が切られていて不通だった。
自宅を中心に勤務先を検索すると、対象者は数か月前に離職している事が明らかとなった。
前勤務先に親密な交友関係者や現状を把握する者はいなかった為、賃貸アパート管理会社を介して物権所有者から話を聞くと、とある企業に転職した事が聞かれた。
現在、本人が携わる職務は電子部品関係の工場であったために、携帯電話の使用は一切禁止されていた為、電源を切ったままだったと言う事が判明。
本人は身体に異常はなく健康に働いていた事が確認できた。
依頼者が金よりも身の安否を気遣っていたと告げると、本人も早々に返金しなければならなかった責務から、短期高収入である仕事を選んだと答える。
互いが互いを思う気持ちを理解してか、その場で連絡を取り合い解決した。